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目次
ReadyNAS Duo v2 の Open-WRT化(再トライ編)
概要
Open-WRT は 主にブロードバンドルーター向けの Linuxディストリビューション。
コミュニティの情報によればNETGEAR の NAS box ReadyNAS Duo v2 にもインストールできる。
ReadyNAS Duo v2は、製造から10年近く経過しており、すでに公式サポートも終了。
中のOSも相当古くなっているので、Open-WRTに入れ替えることで延命を図る。
イメージの入手
上のリンクからKERNELとSYSUPGRADEをダウンロードする。
KERNEL:openwrt-kirkwood-netgear_readynas-duo-v2-initramfs-uImage
SYSUPGRADE:openwrt-kirkwood-netgear_readynas-duo-v2-squashfs-sysupgrade.bin
私のあやふやな理解
KERNEL 最初にReadyNASのNANDフラッシュに書き込む必要最小限の内容だけのイメージ
SYSUPGRADE KERNELで起動した上で、sysupgrade(上書き更新?)して使うフル版のイメージ
準備
- ReadyNASとPCをシリアル接続できるようにしておく
- FAT32でフォーマットしたUSBメモリに KERNELイメージを保存しておく
手順
ここにざっくり書かれている
Installation by USB + serial:
- Copy initramfs image to fat32 usb drive
- Connect pendrive to USB 2.0 front socket
- Connect serial console
- Stop booting in u-boot
- Do:
usb reset setenv bootargs 'console=ttyS0,115200n8 earlyprintk' setenv bootcmd 'nand read.e 0x1200000 0x200000 0x600000;bootm 0x1200000' saveenv fatload usb 0:1 0x1200000 openwrt-kirkwood-netgear_readynas-duo-v2-initramfs-uImage bootm 0x1200000
- copy sysupgrade image via ssh.
- run sysupgrade
実際
OpenWRTのインストール
- USBメモリに「openwrt-kirkwood-netgear_readynas-duo-v2-initramfs-uImage」をコピー
- このUSBメモリをReadyNASの前面USBポートに接続
- USB-シリアル変換ケーブルで、ReadyNASとPCで繋ぎ、TeraTermやRLoginなどの端末エミュレーターで接続待機しておく
- ReadyNASの電源を入れ、キーボートで何かキーを叩く
- 端末エミュレーターに Marvell» プロンプトが表示されるので、手順のDoの内容を打ち込む
- WinSCPを使って SYSUPGRADEイメージ「openwrt-kirkwood-netgear%%_%%readynas-duo-v2-squashfs-sysupgrade.bin」をReadyNASに転送する (転送プロトコルはSCP、接続先のIPアドレスはDHCPで勝手に振られるのでスマホアプリNetwork Analyzerで調べた。ユーザーroot、パスワードは無し)
- sysupgrade
sysupgrade openwrt-kirkwood-netgear_readynas-duo-v2-squashfs-sysupgrade.bin
ネットワーク設定の変更
失敗編の反省から
Open-WRTは、無線LANブロードバンドルーターをメインターゲットとしたOSであるため、ネットワーク設定もデフォルトではルーター用に都合のよい設定になっているみたいだ。
ReadyNAS Duo v2はネットワークにLANポート一基のみ搭載したシンプルなNASであるため、Bridgeなどのややこしいネットワーク構成はいらない。
そこで、まず最初にネットワーク設定をシンプルなものに変更した。
同時にIPアドレスをDHCPでもらってくるのではなく、静的IP(192.168.10.2)となるようにした。
ついでにDNSもここで我が家のブロードバンドルーター(192.168.10.1)に設定した。
変更前
変更後
Web設定 LuCI のインストール
TeraTermでもRloginでもWLS2のUbuntuからでも何でもよいが、SSHで ReadyNAS 192.168.10.2 に接続
ネットワーク設定をちゃんとしたので、今回はopkgコマンドがIPv6で困った、なんてことはなく、すんなり入った。